ニュアンス

2019.06.19 Wednesday

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    完全に適正で、隙がなく、完璧なモノを僕は何故だか愛せない。

     

    工業製品が苦手なのかもしれない。

     

    無機質で、温度がなくって、突き放された感覚になる。

     

    ニトリもIKEAも無印もお世話になっているし、生活に必要なモノはやっぱり便利な所に頼ったりもする。

     

    でも自分が大切にしている部分、例えば洋服なんかは、なぜか工業製品に頼れない。

     

    人間臭さが少しでも残っていたり、ちょっと弱い部分があったり、頼りなさがあるような洋服が、好きだ。

     

    元気に自信満々やっている服より、なんだか信頼が置ける。

     

    きっと自分が沈んだ気持ちになった時も、寄り添うように肌を守ってくれるはずだなあって。

     

     

     

     

     

     

     

    さて。

     

    僕がこれまで見てきたすべてのグラフィックの中で、間違いなくTOP3に入るグラフィックがVarde77から発売されます。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    ジャンキーハート。

     

     

    このグラフィックについてお話をするためには、少々予備知識が必要です。

     

     

     

     

     

     

     

    まず、「ビートニク」「ビート・ジェネレーション」というカルチャーについて。

     

    1950年代のアメリカのカルチャーです。

     

    その頃のアメリカというのは、第二次大戦が終わり、空前絶後の繁栄の時代を迎えます。

     

    退役軍人に報奨金が与えられ、中流階級が大量に生まれ、社会の基盤が整備された時代。

     

    この「社会の基盤」というもの事態に疑問を持ったのが、「ビートニク」と呼ばれる集団です。

     

     

    体制に順応する「沈黙の世代」に抗い、あくまでも「個」を尊重し「裸」の自分を表現しようとした集団。

     

     

    彼らが愛したものは、ドラッグとジャズとセックス。

     

    原始的な人間の解放、抑圧的な社会への反抗がこうした言動に現れたのです。

     

     

     

     

     

     

     

     

    このグラフィックに描かれているうずくまった男は、薬中のジャンキーで、そんな人物も隔てなく愛していこうとハートが使われます。

     

    この哀れなジャンキーも頭の中の色はサイケデリックで。

     

    ジャンキーが何故ジャンキーになるのかっていうと

     

    きっと心の中に「寂しさ」があるからだと思うのです。

     

    誰だって愛されたい。認めて欲しい。必要とされたい。

     

    世間の自分に対する態度と、自分の欲求のギャップに耐えられなくなった時、人はジャンキーになるんでしょう。

     

     

     

    ジャンキーほどまではいかなくても、生きていればみんなが経験することだと思うんです。

     

    承認欲求と評価のギャップに耐えられなかったり、愛しているのに愛されなかったり。

     

    人間らしいじゃん、悩もうよ、悪い事じゃないんだよって。

     

    そんな人を、僕らは認めていこうよ、愛していこうよ、っていうこのグラフィック。

     

    やっぱり好きなグラフィックです。

     

     

     

     

     

     

    Varde77のMakeoverのラインから発売されるこのアイテムには、手仕事の香りがします。

     

    グラフィックも優しさで溢れているのですが、一つのアイテムのフィニッシュのあり方としては、こういう手仕事の香りがした方がいいなあと思うのは僕だけでしょうか。

     

    これが工業製品特有の付け入る隙の無い、無機質なフィニッシュになっていたなら、ここまで皆さんにPUSHすることはなかったでしょう。

     

    グラフィックのあり方と、一つのアイテムとしての態度が調和していると思います。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    実はこのアイテムの発売に合わせてある企画を用意しているんです。

     

    発売週の土曜か、日曜に、全員でこのシャツを着て、写真を1枚パシャリ。

     

    そのあと、「ジャンキーハート・ナイト」と題してみんなで夜の酒場に集まって飲もうかなあって。

     

    カウンターに座るみんなが、全員このグラフィックを着ていたら、それはそれは良い夜になるだろうなあと思うのです。

     

    予約、受け付けていますので

     

    「夜はちょっと、、、」という方でも是非。

     

    いいグラフィックの、いいフィニッシュのシャツです。